無線機でやりとりしたりしますか？

　今回も先日面接の際にいただいた質問の中から、興味深いものをご紹介いたします。

　Q.連絡に無線機を使ったりするんですか？

　A.今は使っていません。連絡手段はスマホやガラケーです。

　昔、今から30〜40年前のまだ携帯電話の普及していない頃、いわゆるトラック野郎は、バリバリに無線で仲間と連絡を取り合っていましたが、今は普通にLINEとかでやり取りしています。

　理由としては、まず無線を扱うには多少は知識が必要ですし、専用に機材も必要です。しかし、今の超絶簡単で便利なスマホの時代に、わざわざ無線の使い方を覚えて機材を用意しようとするドライバーはほとんどいません。実際、勉強とかデスクワークが嫌いでドライバーになったという方が多いので、この傾向は顕著です。

　そもそも、なぜ昔のトラックドライバーはみんな無線機を積んで仕事してたかというと、リアルタイムの情報源として、あるいは運転中に寝ちゃわないようにするためです。

　今はスマホで道順はもちろん、混雑情報も手元で検索できますが、当時は全部人の目と経験だよりで、近くにいる仲間に混雑情報や納品場所への入り方などを教えてあっていたわけです。特に大型トラックのような通れる道に制約がある車両や、ルールが厳しい納品先など、経験者からの情報が必須なことを口伝で共有していたわけです。

　また、最近は減少傾向にありますが、夜通し車を走らせているとプロでも眠くなるわけでして、眠気覚ましに仲間と談笑したり、ときには美声を披露するなど、気を紛らわせていたのです。

　現代は、ハンズフリーのイヤホンマイクをつけて仕事しているドライバーが増えたように思います。いずれにしろ、ガラケーやスマホの登場により、無線でのやりとりは過去のものになりつつあります。

　ちなみに今でも無線機は、広大な採石場や工事現場など、携帯の電波が来ていないようなところで重機やダンプを運転する皆さんに活用されています。

　まとめると、現代の街中を配達する弊社の配送ドライバーには、無線の免許も、大型免許も、フォークリフトの免許もいりません。

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