信書にまつわる問題 ~その②『クロネコヤマトが怒っている訳』~【葛飾区の配送ならファンリミット】
2022/12/29
信書にまつわる問題 ~その②『クロネコヤマトが怒っている訳』~【葛飾区の配送ならファンリミット】
今回は、前回に引き続き信書について解説いたします。
信書の問題を語るにあたって外せないのが、「クロネコメール便」です。
○クロネコメール便とは?
クロネコヤマトことヤマト運輸が1997年から2015年まで取り扱っていたサービスで、長辺34センチいない、厚さ2センチ以内で3辺合計60センチ以内かつ重さ1kgの封筒や箱入りの書類・カタログなどを送ることができるものでした。※初期から信書は送ることができない前提での取扱いでした。
末期は世間に広く浸透して取扱い件数が年間21億冊近かったことやそもそも信書の取扱いにまつわるさまざまな問題点により、使い方を誤って信書を送ってしまう顧客が後を絶たず、一部書類送検されるケースも発生。
諸般の事情を鑑み、2015年に惜しまれつつもクロネコメール便を廃止しました。
○結局何がダメだったの?
掛売契約時や発送時に、信書は運べないので信書は入っていないか?という確認はおこなわれたものの、そもそも信書の定義が内容に依存するという割と曖昧なものであること、顧客が信書の定義をよく理解しないままに発送してしまうことが取扱い件数が増えたことにより多発した為、サービスを維持していくことが困難になったことが一番の原因です。
信書の取扱いに違反した場合、送った人と運んだ運送会社も罪に問われる仕組みなので、続ければ犯罪を量産してしまうという判断だった訳です。
○クロネコメール便がなくなった「あと」
当然のことながら、郵便局にクロネコメール便の顧客が流れました。郵便局のサービスで送っておけば信書かどうか気にせず発送できるからです。
結果的に、人手不足をまねき、配達料金の上昇や、今日では普通郵便は同一市内でも翌々日の配達で、急ぎなら必ず速達にしなければなりません。急ぎなら、追加料金が必要という理屈は理解できますが、同一市内でもダメというのは、腑に落ちないものですね。
○今後
ヤマト運輸のように全国に無数に営業所を持っていても、一般信書便を取扱いできる事業主の条件である全国に信書便差出箱(いわゆる赤い郵便ポスト)をまんべんなく設置したことにならない為、結局は信書については郵便局の一人勝ちとしかなりえません。
しかもそのルールを管理しているのは郵便局の所轄官庁である総務省ですから、たちが悪いです。余程、世の中の大きな声がない限りこの問題はそのままになってしまうでしょう。
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